*Long messerge*上
「だから、
僕。みんなに何も逆らえないんだ。

みんなの発散道具でも、
僕が、ここにいる。

いじめの対象でも。
僕がここにいる。

居た事を、
ちゃんとみんなに覚えててほしかったんだ。」

葵は、
涙ながらに話してくれた。

その話を聞いたとき。

麻燈は、なんと声をかけていいのか分からなかった。

でも、海が…

「葵は、
それでいいんだよ。
でもな、少しは抵抗してもいいんだぜ。

だってよ、このままさ
終わってもよ。

なんか後味悪くね?
だって、葵は、みんなのおもちゃでもねえ。

一人の人間なんだぜ。
そんな奴らに負けんなよ。

正気取り戻せ!」

海は、
葵に向かってガッツポーズをした。

「……ありがとう。」

葵は、泣きながら海にお礼を言った。
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