*Long messerge*上
そこにいたのは、
涙を流していた真央だった。

「真央ちゃん…」

麻燈は、
真央の姿を見る。

「……葵。
全部聞いちゃったぁ…

聞くつもりなかったんだよ。
でも、……耳に入っちゃったんだぁ・・・
なんで、なんで…

言ってくれなかったのぉ……」

真央は、
泣きながら車椅子で、葵の傍にきた。

「真央。
……」

葵は、
そんな真央の姿を見ていた。

「私、葵の事好きだよ。
友達だよ。
葵の事、一度もいじめたいとか…
うっとおしいとか…思った事ない。

だって…葵は、私に一番最初に声、かけてくれたから

いつもいつも『真央』
って言って、病室に来てくれたから…」

真央は、
涙で聞こえない声で葵に必死に言う。

「だから……
1人だ。なんて、思わないで……
ちゃんと私は、葵を覚えてる。
おばあちゃんになっても、葵の事絶対忘れないよ。」

真央は、真剣な顔をして葵に言う。
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