*Long messerge*上
7;)完治
それから、
麻燈は、治療に専念した。

拒否していた、抗がん剤の薬を投与したために、
副作用で嘔吐を頻繁に起こした。

それから、綺麗だった金髪の髪の毛もすべて抜けた。

最初は、嫌だった。

でも…
みんながいた。

だから、頑張れた。

それから……
何ヶ月経っただろう。

麻燈の闘病生活は、終盤になっていた。

「麻燈、もう、バレンタインの季節だねっ」

久しぶりに、病室に来た純が微笑む。

「…そうだねっっ…」

麻燈は、少しかすれた声で言う。

「うまくいけば…
治るんでしょ??バレンタインまでには…」

「うん」

麻燈は、綺麗に微笑んだ。

「ねえ、あたし、帽子買ってきたんだぁ」

純は、
持っていた紙袋の中から
オレンジの帽子を取り出した。

「はいっっ」

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