*Long messerge*上
それから、ドレッサーに座り、
化粧をし始めた。

久しぶりに、する化粧は
多少てこずったものも、うまくいった。

こけた頬の周りには、
チークで、ふんわり感を出した。

それから、紫色の唇を、
ピンクに塗った。

目もシャドウとマスカラで大きく見せた。

「よしっっ」

化粧をし終えると、
麻燈は、気合が入った。

1階に、駆け足で下りると、
久しぶりに目に飛び込んできた顔が、
お父さんの顔だった。

「おはようっっ」

麻燈は、少し、照れくさそうにリビングに入る。

「おはよう」

「おはよう」

お父さんと、
お母さんは、いつもと変わらなかった。

麻燈は、そんな“いつも”
の毎日に感動していた。

「早く、食べなさい」

お母さんが、いつも通り
てきぱきと動いていた。

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