*Long messerge*上
お父さんは、いつも通り
テレビの前でくつろぎながら、新聞を読んでいる。

「…」

麻燈は、とても感動していた。

病院の、
あの狭苦しいベッドや、
病室では、想像も出来ない“いつも”の世界だった。

「何してるの???」

お母さんは、ボーっとしている麻燈にいらだつ。

「ごめんごめん。」

麻燈は、急いで
席に着いた。

「いっただきまーすっっ」

麻燈は、勢い欲
ご飯に手をつけた。

病院で、食べていたご飯より
断然美味しかった。

「あんた、よく食べるわね」

お母さんも、笑っていた。

「よく食べる方がいい」

お父さんも横で笑っていた。

――こんな生活。
どんなに、夢見ていただろう。

麻燈は、本当に幸せの絶頂だった。
< 266 / 301 >

この作品をシェア

pagetop