*Long messerge*上
――こいつ…

麻燈は、瑠璃の笑顔を見ると、
無性に腹がたった。

どこか、
裏がある笑顔だった。

「で…
本題いい???」

その子に麻燈は言った。

「あのさ…」

その時。
ダッシュで近づいてくる足音が聞こえた。

「瑠璃ちゃん…」

麻燈が、話し出そうとした瞬間。

「麻燈!!!
止めろ」

響きの声がした。

「響君???」

瑠璃は、満面の笑みで
響に飛びついた。

響は、一瞬。
凍りついたような顔をしたけど、
微笑を取り戻し…

「ごめんな。
瑠璃。お前、先教室戻ってて」

そう、瑠璃に促した。

「じゃあ、麻燈ちゃん。
ごめんね」

麻燈には、響の笑顔が造ったように見えたんだ。
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