Tea Time Romance
「私が泣いていたらマスターが言ったの。
『自分に正直になりなさい』って……
 たとえハッピーエンドにならなくても、その恋はきっと自分のためになるから、気持ちに嘘をついちゃいけない……
 その言葉で眠っていた私の自立心がようやく目覚めて」

「共犯だな、マスターも……自分だって人のことは言えないくせに」

 脳裏に、例の口調で語るマスターの姿が浮かぶ。
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