Tea Time Romance
「でもあの時の花弁、ずっと大事に持っていてくれたから……
 だから私」


 もうそれ以上の言葉はいらなかった。
 僕はそっと彼女の頬に触れ、キスし、抱きしめた。




 ……彼女の髪の香りが、眠っていた記憶を甦らせた。
 あのカフェテラスで見た空と共に。
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