甘い魔法―先生とあたしの恋―
教頭にイヤミを言われていた時の先生の顔が頭に浮かんで……
あたしはキュっと目を閉じて、持っていたほうきを握り締めた。
あたしのせいで……
先生がまた傷つく―――……
教頭の話を、先生が今、どんな顔で、どんな気持ちで聞いているのか考えると……。
潰れそうなほどに胸が痛かった。
『以後改めます』
先生は悪くないのに、またそんな風に頭を下げているのかと思うと。
あたし全部が押し潰されそうだった。