甘い魔法―先生とあたしの恋―
だけど……、先生がいる。
それだけが、並べた欠陥を見えなくさせるくらいに、大切な理由なの。
ボロボロでも、なんでも……
そこに先生がいるなら、それだけでいい。
それだけで、文句なんかでなくなる。
ごめんね、お父さん……
あたし
先生の傍にいたい。
例え、もう話し掛けてもらえなくても
笑いかけてもらえなくても
目も合わせてくれなくても
触れなくても……
先生の傍がいい。
先生が、好きなの―――……
もう……、好きだなんて言わないから。
絶対に、言わないから。
だから、あの寮に……、
先生の隣に、いたい―――……