甘い魔法―先生とあたしの恋―
これが……
あたしが望んだ事。
『教師』と『生徒』
今朝、気持ちを隠してそう接するって決めたばかりなのに……
どうしょうもない悲しみが、胸を襲う。
先生……
先生、やだよ……
あたし以外を抱き締めたりしないで。
好きだ、なんて……言わないで。
そんな言葉、あたし以外にあげないで。
「……も、ぅ……ダメ、だよ……」
先生がいなくちゃ、何もできない。
先生がいなくちゃ……
先生じゃなきゃ……、ダメだよ……っ。
先生……っ
こんなに先生が好きなのに……
先生だけが、欲しいのに……
たくさんの想いが邪魔して、手が伸ばせない。
ただ、好きでいられれば、なんて
そんな風に思えないあたしは、欲張りなのかな。
一緒にいたい。
……だから、先生の邪魔したくない。
答えは、もう出てるのに。
もう、選んでるのに……
先生の隣が、恋しすぎて……
あたしを、大きく揺さぶる。
先生の隣に、戻りたいよ―――……