甘い魔法―先生とあたしの恋―
「……んっ…? なに、飴……?」
先生によって口の中に押し込まれた甘い物体に、顔をしかめる。
口の中に一気に広がる甘さに、さっきの先生とのキスの最中感じていた甘さを思い出した。
「惚れ薬だからな。口移しなんかしたら余計に効くかもな」
「……っ」
先生が、あたしの唇をゆっくり舌でなぞりながら言ったせいで、背中をぞくぞくとした感覚が走る。
身体を震わせると、先生は笑って……
あたしを見つめる。
「……そろそろ効き目が表れる頃だな。
素直に言ってみ? 俺が好きだって」
優しく、そして意地悪に微笑む先生に、あたしは呆れて笑みを零す。
……でも、それは呆れじゃなく、嬉しさに変わっていく。
あたしは、先生の視線から逃れるように、先生の胸の中に飛び込む。
そして―――……
「……大好き」
先生の胸に顔を埋めながら白状した。
ずっと、隠していた素直な気持ちを―――……