甘い魔法―先生とあたしの恋―
先生は、あたしを抱き上げたまま数歩歩いて……ベッドの上にゆっくりとあたしを下ろした。
戸惑いから瞳を揺らすと、先生の優しい笑みが落ちる。
「明るいし、全部見えちゃうかもな。……どうする?」
意地悪を言いながらも、あたしの頬を撫でる先生の手はすごく優しくて……
きゅうっと苦しくなるほど優しく見つめて優しく触れる先生に、赤くした頬をそのままに口を尖らせた。
「……こんな時まで意地悪しないで」
言葉の意味を読み取った先生は、小さく笑ってからゆっくりとあたしに近づく。
ドキドキする胸は、もう抑えようがなかった。
「やだって言われても、もうやめてやんねぇから」
「……っ」
真剣な表情に優しさを交えた先生の瞳に捕えられて、
目を瞑る事も出来ないまま唇が重なった。
深まっていくキスに、胸が大きく跳ねるも、必死に先生に応える。
恥ずかしくなるようなキスに、頭の中から溶けだしそうな感覚に陥る。
「……っ…ん、…」
あたしの意識をとろけさせながら、先生のキスは首筋へと移動していく。
そうしながらも、先生は器用にあたしの服を脱がせていって。
襲ってくる恥ずかしさと、戸惑うような感覚に、あたしは目を伏せてそれを隠す。