甘い魔法―先生とあたしの恋―
「えっ……」
メールの内容に、思わず声が漏れた。
もう一度見直してみても、そこには諒子の望んでいた恋の行方が書いてあって……。
「……~~っ」
言葉にできない嬉しさがじわじわと浮かび上がる。
収まりのつかない感情に、返信画面を開いて返事を打ち始めた。
ボタンを押す指の速度がもどかしいほどに、気持ちが焦る。
嬉しくて嬉しくて……顔がにやける。
to.諒子
sub.おめでと!
―――――――――――
よかったね!
あたしもうれしい!
あのね、実はあたしも
今朝、先生と
仲直りしたんだ。
だから遠慮しないで
いっぱいのろけて
いいからね(笑)
っていうか、
やだって言っても
聞き出すからね。
―――――――――――
諒子の恋が上手くいった事が、
お互いの恋が見計らったようなタイミングで実った事が嬉しくて……。
興奮した気持ちが収まらなかった。