【短編】Horoscope*Daring〜星占いの恋人〜
それが、さっきの琉聖君の態度とどう関係するかもわからないんだけど……
「まぁ、だからさ?
また次があったなら、琉聖の言葉の裏、読んでみるといいよ」
私に考える隙も与えず、変わらずの意味深な笑みに、意味深な言葉。
私は金髪の彼を凝視しつつ首を傾げ、何もわからないまま、琉聖君との接点も無いまま。
今起こったコトが嘘かと思うくらい、あっさり去ってしまった不良の方々から取り残されて。
いつの間にか、ハラハラどころじゃなくシンシンと降り積もり始めた雪の中。
一人、立ち竦んでいた――…