【短編】Horoscope*Daring〜星占いの恋人〜
「りゅ、りゅ、琉聖君!?」
「……冷たい、」
慌てる私をよそに、琉聖君からは怪訝な声。
そりゃ、こんな雪の日に5時間も外にいたら冷えるに決まってるんだけど。
今の私は、琉聖君に抱き締められていることによって、カーッと熱くなっていくのを感じて、体温急上昇中だから!!
「はぁー…、行くぞ!!」
……って思ってたのも一瞬だけで、スグに離れた琉聖君は私の手を取って、手を繋いで歩き始めていた。
私は早足で追い掛けながらも、琉聖君の行動に脳内はパニック状態。
手、繋いでる!?
なんで、どうして……!?
でも、そんなことを聞けないくらい心臓バクバクで、琉聖君に着いていくので精一杯だった。