【短編】Horoscope*Daring〜星占いの恋人〜
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連れてこられるままに着いたのは、琉聖君のおうちだった。
……で、そこからの展開は早かった、と思う。
琉聖君がお母さんに暖まらせるようにと伝えて、ニコニコ顔のお母さんに促されるままお風呂をお借りして、体の芯から暖まらせてもらった。
そして、お風呂から上がった私は、……琉聖君の部屋の前で立ち疎んでいた。
私のバッグも、プレゼントしようと思って作ったケーキの入った紙袋も。
琉聖君の手に奪われていて、この部屋に入るしか道は無いのに、改めて琉聖君に会うとなると……緊張する。
だって、さっき抱き締められちゃったし、手繋いじゃったし……
でもでも、今度は琉聖君が待ってくれてる、のかもしれないし?
「〜〜っ!!」
勇気を出して、深呼吸を数回した後。
私は、ドアをノックして、扉を開いた――…