十人十色-それぞれの恋- 短編集




「先生ーー教えてよ!!」




俺の腕をぶんぶんと振る。




「何で俺なんだよ…鈴木先生に教えてもらえばいいだろ?」




「それが出来ないから言ってるの!!お願い!!」




必死に頼む篠原。




しかたない…




教えてやるか。




「わかったよ…教えてやるから」




「ほ…本当!??」




笑顔になる篠原。




可愛いな…でも、鈴木先生にはもっといい笑顔見せてるんだろうな。




嫉妬しますよ…鈴木先生。




でも、負けません。




絶対俺の事、好きにならせて見せる。
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