十人十色-それぞれの恋- 短編集
台所から戻ってくると、篠原は寝ていた。
しかたねぇーな。
俺は篠原をベッドに運んだ。
寝顔が可愛くて、しばらく見つめていた。
だめだ…我慢できない。
俺は、篠原にキスをした。
…ん?
俺は何をしてるんだ?
自分のしたことに罪悪感を感じ、ベッドから離れた。
俺…最低だよ。
しばらく、そのことを考えてると、篠原が起きてきた。
「大丈夫か?疲れたんだろ?もう帰るか?」
俺の問いかけに篠原は首を横に振った。
そして、
「恵介に聞きたいことがある」
と言った。