十人十色-それぞれの恋- 短編集





「先生…ずるい」




恵介と呼びにくいのか、先生にもどった。




ってか、何がずるいんだ?




「え?何がずるいんだ?」




「そんなこと……そんな顔で言われたら、誰だって、好きになっちゃうよ」




好きになっちゃう?




篠原の言ってることがよくわからなかった。




「篠原……」




篠原は俺に抱きついてきた。




そして、耳元で




「先生…好きです」




って言ってきた。
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