十人十色-それぞれの恋- 短編集





「圭樹~この子が夢芽ちゃん??」




甘い声を出している女。




圭樹に触らないで……





「そう、こいつが夢芽だよ。じゃーな由紀」





「ちぇっつまんないの。ま、いいやじゃーね」






そして、由紀と言う人は帰っていった。






私の頭はハテナだらけだった。





「圭樹??あの人彼女じゃないの??」





「彼女じゃねーよ。てか、彼女なんていないし」





「そっか……」





ほっとしたら力が抜け、その場に座り込んだ。
< 17 / 119 >

この作品をシェア

pagetop