十人十色-それぞれの恋- 短編集
「そーた!!」
私は急いで屋上に向かう階段を上り、扉を開けた。
「静花!遅かったな」
「ごめーん…授業長引いた」
そういうと、奏太はニコッて笑って頭を撫でてくれた。
この奏太の手が好き。
大きくて、温かくて、安心できる手が。
「ご飯食べようか」
「うん!!」
私達はご飯を食べ始めた。
奏太と付き合い始めて、もう2ヶ月たった。
最初はすぐ終わってしまうと思った。
でも、以外に長続きしている。
だから、私自惚れてたんだ。