十人十色-それぞれの恋- 短編集
「図星ですね?私は何でも知ってるんです。もし、私と付き合ってくれないならばらしますよ?加賀見さんに」
脅しか…
ありえない。
こんな子と付き合いたいと思う奴なんかいないだろう。
「急に告白してきたと思ったら脅しか?そんなことやってまで俺と付き合いたいの?」
「どう思われてもいいです。付き合いたいんです」
「ごめん無理。ばらしたいならばらせばいい」
俺は好きな奴以外とは付き合いたくない。
ましてやこんな女…絶対嫌だ。
「なんでですか?そんなに刹那の事好きなんですか?」
「好きだ」
「あんな、冷たい奴の何処が?」