十人十色-それぞれの恋- 短編集



「何で泣いてんだよ…」




「うっ…泣いて…ッ…な…い…もん」




「泣いてんじゃん!!話してみ?」




裕太が首をかしげて覗き込んできた。




この仕草好き。




ん?って顔が好き。




大好き…裕太。





「俺も好きだよ」




「え??」




「お前、声に出てる」





嘘…恥ずかしい。




最悪だ……




「ま、俺だからいいじゃん!!」




また声に出てた?
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