十人十色-それぞれの恋- 短編集
「嘘だーー!!」
「嘘じゃないし。まぢまぢ」
「えー!!信じられない…」
あの可愛い子が男?
嘘だ嘘だ。
でも、裕太は嘘つかないし…んー?
頭の中がごちゃごちゃして、なかなか整理が出来てなかったとき、その子がこっちに来た。
「あー裕太さん!何処行ってたんですか~?」
甘い声をだすさっきの子。
本当に男の子?
声も見た目も、女の子そのもの。
化粧でここまで変われるか?
私はジーッとその子を見ていた。