十人十色-それぞれの恋- 短編集




「おい麻子!!」



「な…何?」



「行くぞ!!」



「ふぇ?撮影は?もう終わったの?」



「終わった」




裕太は私の手を引っ張って歩き出した。



な…何?やっぱり嫉妬?



って何処行くのよ~~!!




「じゃーね、麻子さん裕太さん」




拓也はニコニコしながら手を振っていた。



私も振り返そうとしたけど、裕太に手を握られて出来なかった。



そんなに嫉妬しなくてもいいのに…って、私も嫉妬してたじゃん!!



アホだわ。



てか、本気で何処行くの??
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