十人十色-それぞれの恋- 短編集
でも、暇だし…いいか。
「あ、いいですよ!丁度仕事が終わったとこなんで…」
「本当ですか?ありがとうございます!!じゃ、今から迎えに行きます!」
「え…」
私の言葉は、ツーツーツーと言う音に遮られた。
中宮さん、勝手すぎるでしょ…
ま、いいか。
それからしばらく、私は中宮さんを待った。
彼はほんと凄くて、5分で私のところに来た。
「お待たせしました!さ、行きましょ」
「あ…はい」
ニコッと愛想笑いをし、彼の車に乗る。