十人十色-それぞれの恋- 短編集
先輩が私を見ている。
私は何がなんだかわかんなくてあたふたしていると、先輩が話しかけてきてくれた。
「結花ちゃん…だよね?どうかした!??」
「あ…いえ、あのちょっとお話したいなーって思って」
え…?
今私何も言ってないよね?
ふと亜梨の方を見ると、舌をペロッと出してごめんと小さな声で謝っていた。
亜梨が言ったのか…
「あのー結花ちゃん!」
「は…はい!!」
「メアド交換しない?」
先輩の言葉に私の頭は停止。
今なんて…?
メアドの交換???
「結花ちゃん?嫌だったら…「はい!交換してください」