十人十色-それぞれの恋- 短編集
私がどう答えようか悩んでいると、亜梨が答えてくれた。
「良かった…じゃあ俺のメアド」
そう言って紙を渡された。
開いてみる。
メアドと何かが書いてあった。
【暇なときメールしてね、待ってるよ】
嘘…
メールしていいの?
って交換したんだから普通はするか。
「じゃあね、結花ちゃん」
そう言って先輩は去っていった。
嘘嘘…先輩のメアドもらっちゃったよー!
「あ…亜梨ーー」
私は隣でしゃがんでいた亜梨に抱きついた。