十人十色-それぞれの恋- 短編集
「亜梨、ありがと!先輩のメアドもらえたよー」
「よしよし、良かったね。でも、メアドは私じゃないよ?先輩がくれたんでしょ?」
優しく頭を撫でてくれる亜梨。
そっか。
メアドは先輩のほうからくれたんだ…
でも何でだろう?
「好きだからじゃない?」
「え??」
「あんた声に出てるよさっきから。絶対先輩好きなんだって」
先輩が私を好き?
ないない。
ありえないって。
「でもわかんないよ?」
あ…また私声に出てた?