十人十色-それぞれの恋- 短編集
そんな俺の願いが届いたのか、保健室には先生が居なかった。
「先生いないね…呼びに行く?」
「呼びに行かなくていいよ…大丈夫だから、ただシップ張ってもらってもいいかな?」
「うん…ちょっと待って。今、シップ出すから」
そう言って、冷蔵庫みたいなのからシップを出した先輩。
やばい…なんか緊張してきた。
自分から言ったくせに俺、アホか?
「そこのベッドにうつぶせになって」
「うん」
俺は言われたとおり、うつぶせになる。
「どのへん??ここ?」
先輩の手が俺の腰に触れる。
やばいよ、先輩。
それ以上触らないで…