酒、タバコ、時々女
彼は学祭に照準を合わせた。

彼の所属するサークルは出店を出す。

その手伝いとして飛び入り参加する。

そして食い物だけでなく、自分も売り込む。

当然ビビリの彼一人でできるはずがない。

しかしそのサークルには悪友、健がいる。

彼と一杯前祝いをかまして、その勢いで二人でナンパをするのだ。

酒の力を借りるだなんて。

そう思うのがまともな頭の持ち主だろう。

しかし、これは彼らにとっては常識の範囲内であり、

れっきとした彼らの流儀なのだ。
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