私、海が見たい
中村の元へ、恵子から、メールが届いた。
『先日は、ありがとうございました。
あれから、綾は、なぜか、
亜紀に優しくなりました。
私まだ、あなたに
お礼を言ってなかったですね。
日々の忙しさに、かまけて、
忘れていました。
いや、むしろ、思い出すのを、
避けていたのかも知れません。
あの桜草を見て、全て、思い出しました。
あなたには、感謝しています。
私の人生に、彩りを与えてくれました。
どうか、お元気で、お過ごしください。
恵子 』
--------終---------