私、海が見たい

駅の扉のガラスには、未だに、
去年の祭りのポスターが、貼ってあった。

そのポスターを見ながら、
しばらく待っていると、
1台の車がやって来た。

ヘッド・ライトに照らされる綾。

綾が車のところへ行くと、ドアが開き、
車から久美子が降りて来て、、

「綾さんね。
 まあ、お母さんにそっくり。
 さあ、乗って、乗って」


「すみません」 


車に乗り込む綾。

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