私、海が見たい

チャイムが鳴り、みんなバタバタと席に着く

綾も自分の席に着いた。

綾の席は、最後尾にあった。

綾が、席についていると、
前の席に、聡が来て、ドンと腰をおろした。


「おはよう」


「おっ」


いつものように、
素っ気無い返事が、返ってきた。



先生が入って来た。



教室前の廊下は、
みんな教室に入ってしまって、誰も居ない。

担任の鈴木先生の声が響いててきた。

「えー、君たちももうすぐ
 3年生になるんだから……」

< 7 / 171 >

この作品をシェア

pagetop