【いちご塾】

赤杉講師【第二回課題・「」セリフのみ】

§鴦“oshidori”§

「あなた､そんなに飲んで…飲みすぎですよ」
「うるさい！飲まずにいられるか！」
「あなたったら…ほらっ、冷たいﾋﾞｰﾙばかり飲まないで､少しは 料理も召し上がって」
「おまえ､こんな時に ﾊﾟｸﾊﾟｸと よく食えるな」
「あら‥このお肉､美味しいわよ」
「あいつも､ｽﾃｰｷが好きだったな‥」
「そうですね｡好きでしたね」
「…『パパのお肉､貰っていい？』って､俺のを さっと取っていったりしてな…」
「ほらほら､あなた…涙が‥」
「ぅ､うるさい‥泣いて悪いか」
「はい､ハンカチ」
「ん?これは‥」
「覚えてますか？凛が五年生の時､あなたのｲﾆｼｬﾙを刺繍して､父の日に ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄしてくれた‥」
「忘れるもんか｡俺の宝物だぞ」
「昨夜 凛が､ｱｲﾛﾝをかけてくれたんですよ」
「ぅ‥ぅ､ぅ…」
「あらあら…あなたったら‥ほらっ､明かりが消えますよ｡お色直しをした 凛が来ますよ」
「おい､俺の目､赤いか？」「真っ赤ですよ」
「おまえこそ､化粧が はげてるじゃないか」
「仕方ありませんよ‥今日は‥ぅっ…」
「おぃ…今日から二人きりになるな‥頼りにしてるからな」「ぅ.ぅっく…」
「ﾌｪｻﾞｰｼｬﾜｰか‥今朝舞った粉雪のようだな｡もう泣くな‥ほら､凛が‥綺麗だぞ…」