私の彼氏はお兄ちゃん
いよいよ、お母さんとお兄ちゃんと

   ご対面。

綺麗な海の近くのレストランの前で待ち合わせ。


  不安と期待が

 入り交じってて

ドキドキわくわく…

  変な感じ…


「あ、ほら来た。
千恵子(チエコ)さん、南(ミナミ)君」

お父さんは少し向こうを指差して微笑んでいた。

「ちえこさん?」

「今日から繭の新しいお母さんの名前だよ。
南君は繭の新しいお兄ちゃんだ。」

向こうから綺麗な女の人とまた綺麗な男の子が走ってきた。

「この繭ちゃんね。

今日から繭ちゃんのお母さんになる千恵子です。

よろしくね~♪」

優しく明るく笑いかけて話し掛けてくれたお母さん。
私も微笑んで頭を下げた。

ニコ

「よろしくお願いします」

「いやぁー可愛いすぎ!私、女の子欲しかったんだぁ!

目くりっくり。しかも、色白で栗色の目と髪!
なんだか西洋のお人形さんみたいに可愛い。」


「お、お母、さん」

「なぁに?繭ちゃん」

「これから
“繭”って呼んで?」

家族になるんだもん。
呼び捨てで呼んでもらいたい。

そう、思ったんだ。

< 4 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop