チェーンゲーム

グッと親指を立て、ウィンクする甲斐。

「う……畜生おおおおお!」

発狂し始めた三木。

「うるさい! しかも、臭っ!」

と言いながら鉄拳が三木に炸裂した。

どうやら、店長のようだ。

「三木ぃ! あ、ちなみに、この臭いはこいつの屁です」

「甲斐……最後に……このゲームを買ってくれ……俺の最後の願いだ……」

「わかった。お前の思い、しかと受け取ったぞ。あ、店長さん、この店いくらですか?」

「は? お前か? この店を買おうとしているガキっていうのは」

「甲斐……ありがと……う」

三木は力尽きた。

「ごめん。あんまり面白くないからやめる。はい、俺です」

  


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