勇者は僧侶のなんなのさ
「もっと真面目に考えてよ」
「真面目に考えても分からない」
「いや、絶対に分かるはず」
そういったら、シサは一旦口を閉じた。
「……なんでそう思う?」
「だってさ、答えられない謎掛けなんてしないでしょ」
「そう?」
シサは答えられない謎掛けをすることがあるのだろうか。
「僕は無いよ」
「フェイが変なんじゃ無い?」
痛いところをつく。
だが、変、という点に関してはシサに言われたくない。
「それだけじゃあ無いよ!」
勢いよく立ち上がる。
すると、シサを見下ろすような形になった。
シサは逆に見上げている。
「ミユは、わざわざ僕達がいるところで舌を噛んだ」
「それが?」
「もしただ死ぬだけだったら、僕たちが帰ってからの方が成功しやすいでしょ」
「……そうね」
「あと、ミユは僕たちが帰る直前に舌を噛んだ」
ということは、と言いながらシサに詰め寄る。
そして、シサと目の高さを合わせるためにしゃがんだ。
「僕たちに帰ってほしくなかったんだ」
「……それは少し都合が良すぎる」
「でも、そうじゃないかと思う。勘だけど」
「真面目に考えても分からない」
「いや、絶対に分かるはず」
そういったら、シサは一旦口を閉じた。
「……なんでそう思う?」
「だってさ、答えられない謎掛けなんてしないでしょ」
「そう?」
シサは答えられない謎掛けをすることがあるのだろうか。
「僕は無いよ」
「フェイが変なんじゃ無い?」
痛いところをつく。
だが、変、という点に関してはシサに言われたくない。
「それだけじゃあ無いよ!」
勢いよく立ち上がる。
すると、シサを見下ろすような形になった。
シサは逆に見上げている。
「ミユは、わざわざ僕達がいるところで舌を噛んだ」
「それが?」
「もしただ死ぬだけだったら、僕たちが帰ってからの方が成功しやすいでしょ」
「……そうね」
「あと、ミユは僕たちが帰る直前に舌を噛んだ」
ということは、と言いながらシサに詰め寄る。
そして、シサと目の高さを合わせるためにしゃがんだ。
「僕たちに帰ってほしくなかったんだ」
「……それは少し都合が良すぎる」
「でも、そうじゃないかと思う。勘だけど」