勇者は僧侶のなんなのさ
#3 これは勇者の特権さ
外から見た病院に別段変わった様子は無かったが、中に入ってみると重苦しい空気が漂っていた。
何事だろうかと思いながらミュの病室に行く。
そこで、理由が分かった。
ミュの病室の前だけ警備員が三人待機している。
第一種戦闘配置だ。
「これはどうしたんですか?」
身分証明書を見せながら、近くで直立していた警備員に聞いた。
警備員は証明書をじっと見たあと、敬礼をする。
つられて敬礼をかえしてしまった。
後ろに控えていたシサの苦笑が聞こえる。
「ミュが自殺を何度も試みることと、暗殺をさけるためであります」
若い警備員は真剣な表情で答えた。
「…………襲撃とかあった?」
「いえ、ありません。むしろ自殺を止めるので手一杯であります」
「…………なるほど。分かりました。頑張ってください」
「ありがとうございます」
警備員は敬礼をする。
再びつられそうになったが、なんとか右手を額にまで持っていくことは阻止した。
「中に入るよ」
シサに声をかけてから、ドアノブを回した。
中には怖い顔をした警備員に囲まれたミュがいる。
ミュはどうやら眠っているようだが、その目の下には隈が出来ていた。
何事だろうかと思いながらミュの病室に行く。
そこで、理由が分かった。
ミュの病室の前だけ警備員が三人待機している。
第一種戦闘配置だ。
「これはどうしたんですか?」
身分証明書を見せながら、近くで直立していた警備員に聞いた。
警備員は証明書をじっと見たあと、敬礼をする。
つられて敬礼をかえしてしまった。
後ろに控えていたシサの苦笑が聞こえる。
「ミュが自殺を何度も試みることと、暗殺をさけるためであります」
若い警備員は真剣な表情で答えた。
「…………襲撃とかあった?」
「いえ、ありません。むしろ自殺を止めるので手一杯であります」
「…………なるほど。分かりました。頑張ってください」
「ありがとうございます」
警備員は敬礼をする。
再びつられそうになったが、なんとか右手を額にまで持っていくことは阻止した。
「中に入るよ」
シサに声をかけてから、ドアノブを回した。
中には怖い顔をした警備員に囲まれたミュがいる。
ミュはどうやら眠っているようだが、その目の下には隈が出来ていた。