勇者は僧侶のなんなのさ
「朝食を出さなければテコでも動かん」とでも言いたげな表情であり、そんなランスの表情を見ていたら朝から疲労と頭痛が押し寄せてきた。


こんな事になるならミュを引き取るなんて言うんじゃ無かった、といまさらながら後悔したのだがもう遅い。


時計を見るとそろそろ８時になりそうで、いつもならそろそろギルドへ向かっている時間だ。


「………パンと目玉焼きで良いか？」


「はっはっは。両面焼きにしてくれ」


この期に及んでめんどくさい事を言うランスへの当てつけとして、パンの上にスクランブルエッグを載せて出した。


ただ、それを平和そうに食べるランスを見ていたら、何となく和んだだのも事実である。
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