咲いても、枯れても2~ソラ色~
『あ、そう』
思ってたより、素っ気ない。
え、と思ってむっとする。
それを見て、秀くんはケラケラと笑った。
心底。
『お前、やっぱり良く分からないや。なんか、面倒な女だよ。兄さまが凄いと思う』
思い切り睨む。
けれど、それだけ。
本気で、どうにかしてやりたいと思うくらい、ムカつくのに。
『さっきからねえ…!!!!見たことないとか、面倒な女とか、変な女だとか!!!!何なのよっ』
頑張って最小限に押さえた怒り。
思い切り、叫んだ。
『その言葉の通りさ。面倒で、うるさくて、変な女だよ。少なくとも俺は見たことないし』
『もう!!秀くんは、良いとこ育ちだから、見たことないのよ!!!!私は世間じゃ普通よ、普通』
その後に、分かってないわね、と呆れ口を吐く。