咲いても、枯れても2~ソラ色~
『空は、変わりやすいのよ。朝焼けとか夕焼けとか……雨とか雪とかね』
毎日、同じ空はない。
雲の数だって、
空色だって、
一つとして同じなものは無い。
日々、変化する。
周りの変化に呑み込まれて、自身を変える。
『変わるわ、きっと。秀くんの運命も、気持ちも。良い方に。だからそれまで力になるわ』
空色から、銀を瞳に映す。
その時、互いの瞳が合う。
一瞬ドキッとする。
余りにも、綺麗で。
『何だよ』
けれどすぐに瞳を外した。
秀くんの頬が、少し赤くなった気がして、微笑む。