咲いても、枯れても2~ソラ色~
『え、嘘よね?』
『真にございます』
『あの、秀くんの?』
私がそう尋ねると、一瞬眉を歪めた。
何かおかしいこと言った?
けれどすぐに、先程までの可愛らしい顔に戻る。
『あの秀介様の、ですよ』
真優くんって、こんな人だったの?
想像と全く違う。
『た、確か…前に着た私の服も、真優くんが……』
ボロボロと言葉を落とす。
ちゃんと伝わったかしら?
突然の対面に、びっくりしてしまうのは仕方ないけれど。
『そうです。白純美様のイメージに合わせました』
お気に召されましたか?、と尋ねる。
あの桃色、“お嬢様”のドレスを思い出す。
あれが、私のイメージ?