咲いても、枯れても2~ソラ色~
『バカね。私は、移り気な人は好きに成らないわよ』
『分かってますよ。だから、僕はあなた様しか……!!!!』
『はあ』
今にも狂ってしまいそうな真優くんを、ため息で制する。
女好きは、偽りではない。
とか確信してしまう。
『あの、お願い聞いてくれるかしら?』
『なんでしょう。白純美様のお願いならなんでも!!』
目を煌めかせる真優くんを見て、私は呆れる。
『その、“白純美様”って嫌なのよ。私、そういう扱いされたことなくて』
1ヶ月余り経った今でも、やっぱり慣れない。
敬ってくれるのは、拓との仲を認めてもらえたことの証、のような気がして嬉しい。