咲いても、枯れても2~ソラ色~
『秀介様、どうしてこちらへ?』
うまくかわした、と感心する。
確かにどうしてここに?
あ、と思う。
そういえば、なぜ真優くんもここに来たの?
『俺の質問に答えなよ』
『……僕が、見回りをしてましたら、白純美様を見つけましたゆえ、少しお話しをして、今に至ります』
主従関係。
秀くんと真優くん。
秀くんは、真優くんの言葉を聞いただけで、問いには答えない。
その瞳が私を映す。
『な、何よ』
私は、秀くんを睨み返す。
『勝手にうろつくなよ』
『勝手じゃないわよ!!ただ…』
『ただ?』
意地悪、と思う。
知ってて尋ねる。