咲いても、枯れても2~ソラ色~



『ご、ごめんなさい……』





気付けば、ぼろぼろと言葉を落としていた。



なぜか、謝ってしまう。




それくらい気迫のある、冷たい銀。





『何で謝るんだよ』



『だって、この前、もう来るなって言ってたじゃない』





今も、来るな、みたいな言い方だったじゃないの!!!!




違うの?


もう、よく分からないわよ!!





こんなことで悩んでる私が馬鹿みたいよ!!



あーあ、何で見つかったのよ……。






何だかパニックになって、終いには呆れてしまう。




頭を抱えて、しゃがみ込む。





チラッと横目で見ると、秀くんがクスクスと笑っていた。



< 5 / 81 >

この作品をシェア

pagetop