咲いても、枯れても2~ソラ色~
『お二人とも、酷いですよ!!僕をそういう冷たい目で見るなんて!!』
ただ、笑う。
真優くんの反応が面白くて。
『ね、真優くん、敬語止めたら?』
二人とも、え、と眉を歪める。
何か変なこと言ったかしら?
別に気にせず、言葉を次ぐ。
『絶対にため口の方が良いわよ。真優くん、可愛いし』
にっこり微笑む。
けれど、真優くんは顔を赤に染めている。
ん?、と思う。
秀くんなんて、何を言ってんだよ!!と睨んでくる。
『そ、そんな……あなた様はそういう目で、僕を見て……』
『バカスミ!!簡単にコイツを褒めるなよ!!!!勘違いの天才だから!!』
わあああ!!と慌てる。
最早どうしようもない叫びに聞こえる、秀くんのお説教。