咲いても、枯れても2~ソラ色~
『う、ん。そうして』
すると、拓も続けて口を開いた。
正直、拓の反応が怖かった。
怒ってるのか、同意してるのか、呆れているのか、感情が読めない。
私を、どう思ってるの?
『俺は、さくら、と呼ぶ。変わらずに』
少し、ほっとした。
けれど、かなり不機嫌な様子。
怒ってる?、と問いたい。
けれど拓は感情を、露骨に表に出さないようにしているから、二人の前では、聞けない。
『さ、この話は終わりにしましょう。わ、私、お茶でも入れて来るわよ』
この場から逃げ出したい衝動に駆られる。
言葉を落として、扉に向かおうとすると、腕を掴まれた。
強く。