咲いても、枯れても2~ソラ色~



『お前……』




笑って、言葉を濁らせてしまう。



ああ!!


本当に良く分からないわ!!




喜怒哀楽が激しい?




ううん、違う。





きっと、本心と嘘。




こうやって笑う秀くんが、本物なの……?





また、頭を悩ませる。




『お前ってさあ……』



『何よっ!!!!』





ギロリと睨み付ける。



それこそ、銀の気迫に負けないくらいに。





したつもりだけれど、まだまだみたい。



尚、笑う秀くん。




『変な女だよ。お前みたいなやつ、見たことない』





無邪気に笑うから、抗えない。



けれど、いい気には成らない。



成れない。




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